目的からずれてしまう人が多数 前編
近年の日本人が、欧米はおろか韓国やタイなど周辺のアジア諸国よりも経済の競争力が劣る原因の一つです。
例えば、アパートを新しく購入した人の自宅に、
消防署から防火の点検を尋ねられた書類が届いたとします。
ここでの不動産のオーナーとしての目的は、違法の状態は避けつつ、
入居者の確保や募集とは関係ない費用はできるだけ最小限に抑えることです。
しかし、そんなオーナーとしての目的をつい忘れてしまい、
役所の作った大量の資料に目を通し、不安になって行政書士などに相談します。
たくさんの書類を提出するために時間と費用をかけ、いろんな機器を取り付けさせられます。
その後、消防機器のチェックのために新たな書類が届き、
メンテナンスや点検の計画についてさらに報告や計画が求められます。
このようにどんどん目的からそれていくわけです。
事業を始めようとする人も同様のケースが多いです。
この場合の目的は、早く事業を軌道に乗せて利益を上げていくことなのですが、
そんな経営者としての目的をつい忘れてしまい、
次回の廃墟不動産投資家イベント情報 ※僻地であればあるほど面白い
税理士選びに奔走したり、何かトラブルが起きたときのために顧問弁護士を探したり、
まだ何も事業が具体化していないにも関わらず、スタッフに何か起きたときのための保険を調べていたり、
どんどん本来の目的からそれていくわけです。
先日、私が聞いた話を、特定されないようにぼんやりさせてデフォルメしてお伝えすると、
日本で2番目に賢いとされる大学を卒業し、
民衆から崇拝されるような国家資格を持つ、ある非常に優秀な方が、
飲食業を手がけようとされました。
保健所の許認可を取るために、書類に取り組んでいましたが、元々の完璧主義が災いし、
何をトチ狂ったのか、役所の各担当者に、一つ一つの項目に絶対に間違いがないか確認してしまいました。
役所の担当者というのは、責任=絞首刑と信じてやまない謎の宗教の熱心な信者なので、
「それは弁護士さんにご相談を~」
「それは司法書士さんにご相談を~」
「それは税理士さんにご相談を~」
「それは土地家屋調査士さんにご相談を~」
「それは社会保険労務士さんにご相談を~」
「それは宅地建物取引士さんにご相談を~」
「それは弁理士さんにご相談を~」
「それは公認会計士さんにご相談を~」
と専門家への確認を推奨されてしまい、延々となんとか士事務所への訪問を繰り返したのでした。
この方の本来の目的は、言うまでもなくさっさと届け出など済ましてお店をOPENさせることだったのですが、
そんな目的などつい忘れてしまい、
ついでに人生が限りある時間であることも失念し、
提出書類で100点を取るために日々、
楽しくもないし儲からないことに精を出すのでした。後編へ続く(written by 廃墟不動産投資家)
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